Shopify Search & Discoveryアプリのインストールと初期設定の流れ
Shopify Search & Discoveryは、標準検索にフィルターやシノニム、レコメンドを加えられるShopify公式の無料アプリだ。まずはインストールと、テーマ側で機能が正しく表示されるかの確認から始めたい。この2点さえ押さえれば、コードを書かずに検索体験を強化できる。
アプリのインストールとテーマへの連携確認
Shopify App Storeで「Search & Discovery」を検索してストアに追加する。インストール後は、管理画面のオンラインストア>テーマ>カスタマイズを開き、検索結果ページや商品ページにフィルター・レコメンドのセクションを挿入できるか確認しよう。Dawnなどオンラインストア2.0対応テーマならアプリブロックとして追加できるが、旧テーマでは一部が反映されない。対応状況を先に把握しておけば後戻りを防げる。
検索・レコメンド機能を有効化する初期設定項目
アプリを開くと、Filters・Synonyms・Product boosts・Recommendationsのタブが並ぶ。初期段階では、検索でヒットする商品範囲とデフォルトの並び順を確認しておきたい。なかでも在庫切れ商品を検索結果の末尾に回す設定はコンバージョンに直結するため、優先度が高い。すべてを一度に盛り込む必要はなく、フィルターとシノニムから着手するのが現実的だ。
検索精度を高めるフィルターとシノニム(同義語)の設定方法
検索精度を上げる二本柱が、絞り込みを助けるフィルターと、表記ゆれを吸収するシノニムだ。ユーザーが「探している商品にたどり着けない」状況を減らすことが、設定の狙いになる。
商品カテゴリや価格帯で絞り込むフィルターの追加手順
FiltersタブのAdd filterから、商品タイプ・ベンダー・価格・バリエーション・メタフィールドなどを絞り込み条件に追加できる。アパレルなら「サイズ」「カラー」、家電なら「価格帯」を設定すると回遊がスムーズになる。表示順はドラッグで並び替えられるので、ユーザーがよく使う条件を上位に置くとよい。なお、メタフィールドを条件にするには、事前に商品側へ値を登録しておく必要がある。
表記ゆれに対応するシノニムと検索結果の並び替え設定
シノニムは「Tシャツ」と「ティーシャツ」、「パーカー」と「フーディー」のように、同じ意味で入力される語を結びつける機能だ。Synonymsタブで関連語をグループ登録すれば、どの表記で検索しても同じ結果が返る。あわせてProduct boostsを使えば、売れ筋や利益率の高い商品を上位に固定できる。並び順は自動のRelevanceを基本にしつつ、季節商品だけ手動で押し上げる運用が効果的だ。
回遊率を上げる商品レコメンドの設定と表示位置の調整
検索で入口を整えたら、次は関連商品の提案で回遊を促す。Search & Discoveryのレコメンドは、購買データに基づく自動生成と手動指定の両方に対応している点が強みだ。
関連商品・補完商品のレコメンドを設定する
Recommendationsタブでは、商品ごとに「関連商品」「補完商品」を設定できる。関連商品は同カテゴリの代替候補、補完商品はカメラに対する三脚のように一緒に買われる商品を指す。デフォルトではShopifyが購買履歴から自動選定するが、新商品やデータの少ない商品は手動指定で補うと精度が安定する。売上上位の商品から手動設定を整えるのが効率的だ。
商品ページやカートへのレコメンド表示を最適化する
設定したレコメンドは、テーマカスタマイズでアプリブロックとして各ページに配置する。商品ページには補完商品、カートページにはついで買いを狙った商品を置くと単価向上につながる。ただし表示枠を増やしすぎるとページが重くなり、かえって離脱を招く。1ページあたり1〜2セクションに絞り、スマートフォンでの表示崩れがないかも必ず確認したい。
検索アナリティクスで改善ポイントを見つける運用のコツ
設定は一度で完成するものではない。Shopifyの分析>レポートにある検索関連データを定期的に見直し、ユーザーの実際の行動に合わせて調整することが成果を伸ばす近道だ。
ヒットしなかった検索キーワードの確認と対策
最も注目すべきは、結果が0件だった検索キーワードのレポートだ。ここには、扱っていない商品への需要や、シノニム未登録による取りこぼしが表れる。「フーディー」で0件なら「パーカー」とのシノニム登録で解決できるし、需要のある未取扱商品なら仕入れ判断の材料になる。月に一度はこのリストを確認し、シノニム追加やフィルター見直しに反映する。このサイクルを回すことで、検索体験は着実に改善していく。