SERVER GUIDE

EC-CUBE対応サーバーの選び方

EC-CUBEはバージョンごとに動作要件(PHP・データベース)が大きく異なります。公式の動作要件と照合しながら、失敗しないサーバー選びをまとめました。

まず要件から — バージョン別の対応PHP・データベース

使うEC-CUBEのバージョンを決めてから、サーバーが要件を満たすかを確認するのが正しい順序です。数値は公式ドキュメントの動作要件と照合済みです。

EC-CUBEPHPデータベース
4.3 現行 PHP 8.1 〜 8.3 MySQL 8.0〜8.4 / PostgreSQL 12〜16
4.2 PHP 7.4 〜 8.1 MySQL 5.7・8.0 / PostgreSQL 10〜14
4.0 / 4.1 PHP 7.3 〜 7.4 MySQL 5.7 / PostgreSQL 9.6〜14

※ いずれもApache 2.4系(mod_rewrite必須)、MySQLはInnoDB必須です。

知っておきたい差分 — データベースが「MySQL」とは限らない

たとえばEC-CUBE構築の定番であるエックスサーバーのデータベースはMariaDB 10.5(MySQL互換。2026年5月更新の公式仕様で確認)。動作実績が豊富で実務では広く使われていますが、EC-CUBEの公式要件表に載る構成(MySQL 8.0系/PostgreSQL)とは厳密には異なります。避けるべきという話ではなく、「知らずに選ぶ」と「知って選ぶ」の差が大事という話です。PHPは切り替えできてもデータベースは選べないサーバーがほとんどなので、契約前に確認し、お試し期間に実際にインストールして確かめるのが確実です。

契約前に確認する6点 — 見る順番も大事

① SSH接続とComposerの利用可否

EC-CUBE 4系はSSHなしでは管理が困難。使えないサーバーはほぼ無いが、下位プランで非対応のことがあるためプラン単位で必ず確認

② WAFの能力と制御性

ECは誤検知で管理画面や決済の操作が止まることがある。除外ルールをどこまで細かく制御できるかまで見る

③ データベースの種別とバージョン

MySQL 8.0系か、MariaDBか。上の囲みのとおり、差分を知って選ぶ

④ PHPのバージョン切り替え

使うEC-CUBEの対応範囲(4.3なら8.1〜8.3)に合わせられるか

⑤ 無料SSL

ECサイトは全ページHTTPSが前提

⑥ お試し期間

本契約前に実際にEC-CUBEをインストールして動作確認できるか

仕様表に出ない「相性」もある

数値の要件をすべて満たしていても、実際の操作で引っかかるサーバーはあります。当社の構築経験では、さくらのレンタルサーバはEC-CUBEプラグインのインストールや有効化の操作でエラーが出ることがありました。この種の相性は仕様表からは読めません。

だからこそお試し期間の使い方が重要です。「インストールできた」で終わらせず、プラグインの追加・有効化・管理画面の主要操作(商品登録・受注確認)まで一通り試してから本契約に進むことをおすすめします。

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