Shopify Translate & Adaptで多言語翻訳を設定する具体的な手順
Translate & AdaptはShopify公式アプリで、機械翻訳と手動編集をまとめて管理できます。基本の流れは「設定」→「言語」で対象言語を有効化し、アプリ上で翻訳を編集するだけ。ただし順序を誤ると手戻りが発生します。実運用でつまずきやすいポイントから見ていきます。
対応言語の追加とデフォルト言語の設定方法
言語は「設定」→「言語」から追加しますが、先に決めるべきはデフォルト言語(プライマリ言語)です。これが全翻訳の基準になるため、確定させてから他言語を足してください。途中でプライマリを切り替えると、切り替え先の言語の既存の翻訳がすべて削除されるため、基準を確定させてから他言語を足すのが無難です。追加直後の言語は非公開なので、翻訳を整えてから公開に切り替えるのが安全です。
言語ごとにドメインやサブフォルダを分ける場合は、Markets側の設定と連動して管理します。
自動翻訳と手動編集を使い分ける判断基準
切り分けはシンプルです。量が多く更新頻度の高い商品説明は自動翻訳、ブランドの世界観を左右するキャッチコピーや法務文面は手動。ただし自動で翻訳できる言語は最大2言語までで、それ以上の言語には自動翻訳を使えません(手動翻訳やCSVでの追加は可能です)。またポリシー(規約類)は自動翻訳の対象外で、手動でのみ翻訳できます。まず自動で下訳を当て、売上に直結するページだけ人の手で仕上げる二段構えが、コストと品質の折り合いとして現実的です。
自動翻訳は一度実行すれば終わりではありません。商品追加などで新しいコンテンツが増えても自動では翻訳されないため、アプリに戻って各言語で「自動翻訳」を再実行する必要があります。なお元言語を更新した翻訳は「同期されていない」扱いになり、再実行しても翻訳されるのは空・古いコンテンツだけで、手動で編集した翻訳が変更されることはありません。
なお「Adapt(適応)」は手動編集そのものを指す機能ではなく、同一言語をマーケット別に出し分けるカスタムコンテンツ機能です。たとえば同じ英語でも米国向けは「Sweaters」、英国向けは「Jumpers」と表記を変えるといった使い方ができます。
翻訳が反映されない・崩れる典型的なトラブルとその原因の切り分け方
「翻訳したはずのテキストが英語のまま出る」——最も多い相談です。原因の大半は、翻訳対象外の領域に文字列が存在すること。「その文字はどこが出力しているか」を特定すれば、切り分けはほぼ終わります。
チェック順序は次の3つです。
- 商品・コレクションなどの通常コンテンツ:Translate & Adaptに項目が出るか
- テーマの固定文言:テーマの言語設定(Locale)側か
- アプリが差し込む文言:そのアプリの多言語対応可否
テーマやアプリ由来の未翻訳テキストを特定して修正する方法
Translate & Adaptに項目が現れない文言は、テーマのロケールファイル(locales内のjson)か、アプリがハードコードした文字列の可能性が高い。テーマ由来なら、テーマのロケールファイル側で該当言語のキーを翻訳する形になります。厄介なのはアプリ由来で、アプリ側が翻訳キーを公開していないと手が出せず、開発元への依頼か代替アプリの検討になります。Liquidテンプレートの基礎を押さえておくと、どのセクションが出力元かを追いやすくなります。
修正後は本番同等のプレビューURLに言語パラメータを付けて確認し、表示が変わらなければキャッシュを疑って再読み込みを。編集直後は反映に時間差が出ることがあります。