近年メールサーバーのスパム対策が厳しくなり、メールが届かなくなってしまったというサイトも多いと思います。
特にレンタルサーバーからメールを送る場合、SPFの設定は可能なものの、DKIMはサーバー会社によりますし、IPアドレスの逆引き設定に関しては絶望的です。
そのような時は、GmailなどのSMTPを直接使用することで多くの問題をクリアすることができます。
Gmailから送るMAILER_DSNの設定
EC-CUBEでは.envのMAILER_DSNという設定項目でメールの送信方法を指定することができます。
GmailのSMTPを使いたい場合は次のように書くことでGmailからメールを送信できます。
EC-CUBE4.2以降の場合
MAILER_DSN=smtp://(メールアドレス):(アプリパスワード)@smtp.gmail.com:465?encryption=ssl&auth_mode=login
EC-CUBE4.0/4.1の場合はMAILER_URLに同じ設定で大丈夫です。
MAILER_URL=smtp://(メールアドレス):(アプリパスワード)@smtp.gmail.com:465?encryption=ssl&auth_mode=login
アプリパスワードとは?
アプリパスワードとは、Gmailアカウントでアプリ・サイトごとに発行できるパスワードのことです。
サイトからSMTPでメールを送りたい場合、アプリパスワードを取得して利用することになります。
アプリパスワードの取得方法
1. Googleアカウントへアクセス
2. セキュリティをクリック
3. 2段階認証プロセスをクリック
4. アプリパスワードをクリック
アプリパスワードを作成できます。ここで取得したアプリパスワードを.envのMAILER_DSNで使用します。
独自ドメインでGmail利用の場合はSPFレコードを忘れずに
SPFレコードに下記の記述を追加しておきましょう。
include:_spf.google.com
https://support.google.com/a/answer/10685031?hl=ja
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